2023-09-16
空き家の売却は、売却期間が長引くほど売れにくくなり、管理の手間もかかります。
そのため、早く処分したい方は不動産会社に空き家買取を依頼して売却するのがおすすめです。
本記事は、不動産会社に空き家買取を依頼するメリット・デメリット、空き家買取の流れについて解説します。
大阪市に空き家を所有しており、売却を検討中の方は、ぜひ参考になさってください。
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空き家買取とは、不動産会社が売主から直接空き家を買い取りするサービスのことです。
空き家買取は、不動産会社に仲介を依頼して売却するよりも、以下のようなメリットがあります。
空き家買取は、不動産会社が直接買い取るため、売却までにかかる期間が大幅に短縮されます。
一般的な売却方法だと売却できるまでに数か月~半年、場合によっては1年かかることもあるのですが、空き家買取では1週間~1か月で売却可能です。
そのため、固定資産税や火災保険などの空き家の維持費用を節約でき、掃除や換気などの空き家管理の手間からも早く解放されます。
古い家を売る際は、家屋を取り壊して更地にしないと売れないことがあります。
その点、空き家買取ではそのままの状態で売却できる可能性が高いです。
不動産会社は、空き家を買い取り後、リフォームや解体をおこなって再販売することが多いからです。
そのため、売主は解体費用や手間を気にせずに売却できるメリットがあります。
空き家にある家具の処分は、時間と費用がかかるものです。
仲介で売却する場合、基本的に家具や不用品はすべて撤去してから買主に引き渡す必要があります。
その点、空き家買取の場合は、家具と一緒に空き家を買い取る不動産会社も存在するため、処分にかかる手間を省けるメリットがあります。
ただし、処分費用については、事前に不動産会社に確認しましょう。
空き家買取では「契約不適合責任」を気にせずに売却できる点もメリットです。
「契約不適合責任」とは、売却した物件の状態などが契約内容と異なる場合に、売主が買主に対して負う責任のことです。
たとえば、雨漏りがあるのにそのことが契約時に明示されなかった場合は、買主から修理費用や損害賠償等を求められる恐れがあります。
しかし、空き家買取では、不動産会社が取引相手のため、契約不適合責任を免責することが可能です。
「この物件の不具合に対しては追求しない」という条件で買取するため、古い空き家でも安心して売却できるのです。
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空き家買取にも、もちろん一長一短があります。
素早く売却できるメリットがある一方で、以下のデメリットも考慮する必要があります。
空き家買取では、不動産会社が直接買い取るため、市場価格よりも安くなることが一般的です。
買取価格はその物件が市場に出回っている価値の50~80%程度になることが多いです。
たとえば、不動産市場で5,000万円の価値がある空き家の場合、買取価格は2,500万円~4,000万円になる可能性があります。
したがって、高い金額で売却を希望する場合は、仲介での売却も検討すると良いでしょう。
なお、不動産会社によっては、買取保証をおこなっているところもあります。
買取保証とは、一定期間は不動産会社の仲介で買主を探し、期間内に買主が見つからなかった場合に、不動産会社が買い取る売却方法のことです。
「なるべく高い価格で売却したいが、時間はかけたくない」と希望する方には、買取保証がおすすめです。
残念ながら、すべての空き家が買取の対象になるわけではありません。
とくに土地の価値が低く、家屋の解体も必要となる空き家は買取の対象外となる可能性が高いです。
取り壊し費用が土地の価値よりも高くつく場合、不動産会社にとっても損失だからです。
地方にある古い空き家は、取り壊し後の土地の資産価値が解体費用を下回ることがあるため、買取されないリスクが高まります。
そのため、最初に信頼のおける不動産会社に買取査定を依頼し、専門家の意見を聞くことが重要です。
空き家の状況や希望に合った売却方法を選択すれば、無駄な費用をかけずにスムーズに売却できるでしょう。
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空き家買取を利用して売却する手続きの流れは、以下の5ステップです。
まずは、空き家の買取価格を知るために不動産会社に査定を依頼します。
インターネットや電話などから簡単に机上査定を申し込めるため、手軽に始められます。
しかし、正確な買取査定額を知るには現地査定も必要です。
不動産会社の担当者が空き家を実際に訪問し、空き家の状態や周辺環境などを調査してから買取価格を算定します。
なお、空き家が遠方にある場合でも、売主の立ち会いなしで現地調査は可能です。
現地調査後は、不動産会社と売買契約の内容について交渉します。
具体的には、買取価格や家具などの撤去物の有無、引渡し日程など、契約条件を話し合い、合意形成します。
ステップ③で合意した内容を不動産会社が売買契約書にまとめるため、しっかりと確認してから売買契約書にサインしましょう。
また、売買契約締結の際は、以下の書類が必要です。
収入印紙は、印紙税として売買契約書に貼り付ける必要があります。
印紙税の税額は売買代金によって異なり、国税庁のホームページで確認可能です。
最後に、売却代金を受け取り、空き家を取引相手の不動産会社に引き渡します。
空き家の名義を変更する「所有権移転登記」の手続きも同日におこないます。
登記手続きは司法書士に依頼するのが一般的です。
以上が空き家買取を利用して売却するときの流れです。
空き家買取の手続きでは、不動産会社との媒介契約や買主探しが不要なため、買取査定から空き家の引き渡しまで、短ければ3日、長くても1か月で完了します。
そのため、空き家買取は、早く売却したい場合に適しています。
不動産会社が買主となるため素早く手続きが進み、査定から契約、引き渡しまでの流れをストレスなく、スムーズに進めることが可能です。
よりスムーズに進めるためには、必要書類を事前に準備しておくことがポイントです。
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空き家買取を利用すると、早く売却でき、家屋の取り壊しや家具の撤去なども不要で、契約不適合責任も免責できるメリットがあります。
一方で、デメリットとして、相場よりも安い価格で売却したり、買取を断られたりする可能性があります。
空き家買取の流れは、買取査定の依頼から空き家の引き渡しまで5ステップです。
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