2025-02-23
近年、日本全国で空き家が増加しており、使われずに放置されている空き家も少なくありません。
しかし、空き家をそのままにしておくと、さまざまなリスクや問題が発生します。
そこで今回は、大阪市で空き家を所有している方に向けて、空き家問題とはなにか、空き家問題が起こる原因や効果的な対策方法について解説します。
\お気軽にご相談ください!/
皆さんの周りでも、空き家が増えていると感じることはありませんか。
実際に、総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、空き家の数は900戸に達し、空き家率は13.8%と過去最高を記録しています。
空き家が放置されると、安全性の低下や地域の景観の悪化など、さまざまな悪影響をもたらします。
空き家が周囲に与える主な問題点は以下のとおりです。
管理が行き届いていない空き家は、老朽化が進み構造に問題が発生しやすくなります。
最悪の場合、建物が倒壊する危険性があります。
空き家が倒壊したり損壊したりすると、歩行者や近隣住民に被害が及ぶ可能性があり、大変危険です。
とくに地震が多い日本では、このリスクはさらに深刻です。
空き家は人の目が届きにくいため、犯罪者にとって狙いやすい対象となります。
実際に、放火や不法侵入、窃盗などの犯罪に利用されるケースが増えており、これが地域全体の治安悪化につながる恐れがあります。
また、空き家が不法投棄の場所として使われることも多く、環境汚染が進行することも問題です。
空き家が多く集まっている地域では、雑草が繁茂し、見た目が悪くなります。
雑草が生えたままの家は、地域の魅力を低下させ、住みたいと思う気持ちを減らしてしまうのが問題点です。
また、見た目の悪化は地域全体の雰囲気にも影響を与え、住民の士気やコミュニティの活気にも悪影響を及ぼす可能性があります。
これにより、地域全体の魅力が低下し、住みやすさが損なわれることになります。
空き家が増えると、その地域全体の不動産価値にも影響が出る可能性が高いです。
空き家が多くなることによって住宅の供給が過剰になり、結果として住宅の価値が下がり、不動産市場のバランスが崩れる懸念があります。
これらのリスクを避けるためには、空き家を適切に管理し、有効に活用することが重要です。
▼この記事も読まれています
相続した家が空き家になったら?3つの管理方法や放置するデメリットも解説
\お気軽にご相談ください!/
空き家問題は、主に以下の3つが原因です。
空き家問題の増加は、少子高齢化が大きな原因の1つです。
日本では少子化が顕著に進んでおり、相続人がいないことが空き家の増加につながっています。
家族構成の変化や社会的な価値観のシフトにより、親世代の住宅を引き継ぐ若い世代が減少しています。
また、経済的な理由やライフスタイルの選択により、若い世代が都市部へ移住し、地方の家が空き家になるケースも深刻です。
実際、一人暮らしの高齢者が亡くなったり、老人ホームや病院に長期入院したりすることで家が空き家になる事例が増えています。
空き家問題を悪化させる大きな原因の1つが、管理不足と建物の老朽化です。
多くの空き家は相続を通じて新しい所有者に引き継がれますが、相続人が空き家を適切に管理するのは難しい場合が多いです。
とくに遠くにある空き家では、定期的に訪れて管理をおこなうのが難しいでしょう。
その結果、建物は徐々に傷み、庭には雑草や木が繁茂してしまいます。
中古住宅の需要が低いことも、空き家問題を深刻化させる一因です。
日本では新築住宅が人気で、中古住宅の売れ行きがあまり良くありません。
その理由は以下のとおりです。
新築の魅力が高い
新しい家は「誰も住んでいない新しい空間」のため、心理的な魅力があります。
また、最新の建築基準に基づいた耐震性や省エネ性能が高い点も魅力です。
経済的なメリット
新築住宅を購入すると、住宅ローン控除や特定の補助金を受けられる場合があります。
そのため、購入者にとって経済的なメリットが大きく、新築を選びやすくなっています。
上記の理由から、中古住宅の売却は新築に比べて難しい状況です。
しかし、適切なリフォームや魅力的な提案をおこなうと、中古住宅でも価値を高めることが可能です。
▼この記事も読まれています
空き家を売りたい!現状のままと更地どちらが良い?かかる費用と税金も解説
\お気軽にご相談ください!/
空き家問題は、個人の問題だけでなく、地域全体の活性化にも関わる重要な課題です。
そのため、所有者、地域の方々、そして政府が協力して、効果的な解決策を見つけ、実行することが求められています。
空き家問題に対する主な対策は以下のとおりです。
空き家問題が深刻になるなかで、日本ではさまざまな法律が導入されています。
そのなかでも「空家等対策特別措置法」は重要な法律の1つです。
空家等対策特別措置法の主な内容は、以下のとおりです。
特定空家の所有者は、行政の指導にしたがわない場合、ペナルティが科される可能性があります。
たとえば、固定資産税の住宅用地の特例が適用外となったり、罰金が科されたりします。
最終的には、空き家を強制的に解体されることもあるため、注意が必要です。
空き家問題に対する対策として、多くの自治体が「空き家バンク」というシステムを導入しています。
空き家バンクは、空き家の所有者と空き家を購入または利用したい方々を効果的に結びつける仕組みです。
空き家バンクの主な特徴は、以下のとおりです。
登録プラットフォームの提供
空き家の所有者は、自分の不動産を空き家バンクに登録することができます。
情報へのアクセス
空き家を購入したい個人や企業は、空き家バンクを利用すると、指定した地域で適切な物件を見つけることができます。
無料で利用可能
多くの空き家バンクでは、登録や利用が無料で提供されているため、利用者にとって費用の負担が少なく、利用しやすい点がメリットです。
空き家の所有や管理に悩んでいる場合、売却を検討することは有効な解決策の1つです。
空き家を売却するメリットは、価値の低下を防ぐ点にあります。
空き家を放置すると建物の劣化が進み、不動産の価値が下がってしまいます。
早めに売却すると、さらなる価値の減少を防ぐことができるのです。
維持費の削減になる点もメリットです。
空き家を所有していると、固定資産税やメンテナンス費用などの維持費が継続的にかかります。
売却すると、これらの費用負担から解放されます。
資金の即時確保ができるため、まとまった資金がほしい方にもおすすめです。
売却によって得られた資金を他の投資や必要なものに充てることができます。
まずは、空き家の現在の市場価値を正確に把握することが重要です。
専門家に査定を依頼しましょう。
次に、不動産市場の動向を見極め、最適なタイミングで売却すると、より高い価格での取引が期待できます。
▼この記事も読まれています
空き家買取を利用して売却するメリット・デメリット!買取の流れも解説
空き家問題とは、空き家が増加することによる周辺地域への悪影響や住宅価値の減少が挙げられます。
空き家問題が起こる原因は、少子高齢化や空き家の管理不足、中古住宅の需要の低さの3つです。
対策として、空家等対策特別措置法や空き家バンク、売却することが挙げられます。
大阪市平野区の不動産売却なら平野区不動産売却センター ACEへ。
相続問題・空き家問題・離婚問題・住み替え・税金対策・任意売却と様々な対応が可能です。
無料査定もおこなっておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
この記事のハイライト ●離婚の際の財産分与では家を売却し現金化してから分ける方法と、不動産評価額をもとに分配する2つの方法がある●離婚後も家に住み続けることは、子どもがいる...
2023-02-19
この記事のハイライト ●リースバックとリバースモーゲージは、まとまった資金を調達できる点は同じであるが、仕組みや特徴が全く異なる●リースバックは固定資産税などの負担が減ると...
2023-03-18
この記事のハイライト ●ホームステージングとは、小物や家具、照明などを用いてモデルルームのように演出するサービスのこと●ホームステージングは、内覧時の印象が良くイメージが湧...
2023-04-16
この記事のハイライト ●不動産売却ではさまざまな種類の税金がかかる●不動産売却の利益にかかる税金は譲渡所得税と総称される●節税につながる控除や特例を利用すれば税金の負担を軽...
2023-04-23